2012/11/25

アキアジ 第四次道東遠征 ③ その1

遠征最終日は全道大雨の予報でしたが、道東は朝方までもつのではと予想し、トライしてみました。5時過ぎに起きてみると、幸運なことに雨はまだ降っていません。北海道の知人とともに、前日まで釣れていた日の出漁港に出撃しました。
日の出漁港に到着したのは日の出後の7時前。しまったと思いながら、最も良い場所に陣取っていた方にヒアリングすると、“今日は全体で2バラシだねー、自分もばらしちゃったよー”とのことでした。あまり良いコンディションではないようです。
前日までと同じポイントに入り、30分ほどトライしてみましたが、アタリはありません。そこで、早々に諦めることとしました。その日とその前日はなぎでしたので、ひょっとすると、河口に新しい群れが入ってきているかもしれないと思ったからです。移動しようとしていると、先程ヒアリングした方も網走港方面に移動するとのこと。“どちらが釣れるかな~”なんて思いながら、向かった先はオンネベツ川。釣れているなら誰かしら人はいるはずなのですが、人っ子一人いません。これはだめかもと思いつつ、道東らしい景色の中で、のんびり釣りを楽しむこととしました。
河口に着いて見ると、そこにチカの群れがいるらしく、カモメで賑わっていました。(アザラシも通過していきました。)また、そのカモメを狙ったオジロワシの襲撃をみることもでき、知床の食物連鎖を目の当たりにしました。(オジロワシの狩りは圧巻でした。)

肝心の釣りの方ですが、跳ねなども見えず、こちらはほぼダメ元で投げていたところ、数投目、回収しようかという近場でコンコンというアタリ!針掛りはしなかったのですが、いかにもアキアジっぽいアタリでした。“これはいるぞ~!”ってことで二人で気合が入りました。そして間もなく、知人にアタリ!暫くファイトしましたが、無念のバラシとなってしまいました。それを見ながら、“あ~”などと言っていたところ、こちらの仕掛けもグーンと引っ張られました。即やりとりを開始したのですが、いきなり軽くなってしまい、バラシと思って仕掛けを回収しようとしたところ、手元でまた走り始めました。どうやら、こちらに向かって相当な勢いで走っていたようなのです。一本目でしたので、慎重にやりとりをしながら、ずり上げたのは、まだあまり色が変わっていないメスでした。
その処理をしている最中、知人も1本ゲット!そしてそこからは面白いように釣れ始めました。比較的遠目にも群れがいたようで、スーパーブラーが功を奏しました。遠目でかかったアキアジを他に誰もいませんので、やり取りを目一杯楽しみながらゆっくり釣り上げることができました。上がってくるアキアジは殆んど銀ピカで、状態のいいものでした。どうやら、新しい群れが来ていたようです。それから、1時間くらいやったところで、予報通り雨が降りだし、終了となりました。自分が6本、知人が2本です。(知人は針先が鈍っていたのか、バラシが多くありました。)

誰もいない中で、これだけ釣れたのは初めてですし、場所移動もうまくいきました。これ以上にない快感を味わいながら、オンネベツをあとにしました。このあと、アキアジをさばいている最中に新たな発見がありました・・・画像は今回ゲットしたメスたちです。

2012/11/15

アキアジ 第四次道東遠征 ② スレ掛り

運良く1本とれた翌日、再度日の出漁港でほぼ同じ時間にトライしました。
その日は全体で数本しか上がっていないとのことでしたが、前日うまいこと釣っていたこともあって前日と全く同じポイントに入ることに。その日は急遽事務仕事が入ってしまい、制限時間は約1時間です。今回は前回の教訓から事前に玉網を準備し、ルアーは前日と同じスーパーブラー 赤 40g 付けエサは市販のカツオでした。
今回は一投目では来ませんでしたが、10投くらいしたころでしょうか?またもやクンクンという小気味良いアタリ。ひと呼吸間をおいて強めにあわせてみると、グッと重くなりました。アキアジとはわかったのですが、途中からものすごく引くようになり、ドラグを緩めなくてはならなくなりました。
“お、これは大物??”と思いながら巻いていたのですが、よくよく見てみると、背びれにスレがかりでした。スレがかりですと、アキアジも口を開けずに走ることができるため、なかなか根負けしてくれないのです。しかも、今回も前回同様、周囲に人はおらずに自分で玉網入れしなくてはなりません。一生懸命寄せてきても、玉網を見ると、一気にまた潜ってしまうのです。
結局、とにかく向こうが根負けするまで、粘ることにし、時間を10分以上かけて取り込みました。立派なオスでしたが、港でのスレ掛りはより大変ということがよくわかった釣行でした。

2012/11/12

アキアジ 第四次道東遠征① 付けエサ実験

アキアジは一般的に、遡上前は食べ物をとらないと言われています。
その一方で、ルアーやウキふかせのタコベイトなどには食いつきます。どういうことなんでしょうか?散々悩んだ挙句、自分なりに出した結論は、“餌は食べない。でも、周りのサカナ(アキアジ)を適当に攻撃するため、口を使うのでは・・・”となりました。実際、川で上から見ているとアキアジは周囲のアキアジに噛み付くような仕草をしています。これを海でもやっているのだとすれば、付けエサに最も適しているのは、アキアジ自身ではないかと考えました。

そして、11月2週目、最後の道東遠征で実験をしてみました。その頃斜里の釣具屋さんに情報をとったところ、もうアキアジは終盤戦とのこと。止別は大風とサカナがいないとの情報で釣り人ゼロ。日の出漁港でポツポツ釣れる程度とのことでしたので、期待をせずに行ってみました。エサはアキアジの皮の部分を使いました。特に、ニンニクとかえび粉はまぶさずにセット。実際に漁港に11時頃に着いて、周囲に聞いてみると、朝方特定のポイントでよく釣れていたとのこと。残念ながら、その場所はすでに埋まっており、且つ釣り方も自分とは違う、ウキふかせ。ということで、“他の場所では全然ダメだよ~”との声の下、防波堤側へ移動し、遠投用のスーパーブラーをつけ、タナを深くして、“ま〜ダメ元”ということで、とりあえず、港の真ん中へ向かって遠投しました。すると、一投目から、むずむずというアタリ!久々のアキアジ釣りでしたので、ガヤのあたりかな?なんて思いながら、そのまま引っ張ると、一回シーンとなり、また数秒後に、コンコンというあたり。数秒おいてからあわせてみると、やはりアキアジでした。
そのあとが、大変でした。一投目ということで、釣れないだろうな~との思い込みもあった為、タモを全く用意していなかったのです。片手で竿を持ちながら、支柱に網をセットすることから始めなければならず、そこだけで数分かかってしまいました。その後、何とかタモをセットし、取り込むことができました。立派なメスでした。

とりあえず、第一弾の実験は成功!付けエサがサケでもアキアジは食ってくるのですね。しかし、このあと、もっと面白い事実が発覚します・・・